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2009.12.26
直島の天日塩「SOLA SHIO」
直島の海水と直島に降り注ぐ太陽の熱だけで造られた天日塩「SOLASIO」。海水は、直島の約50m沖合から汲み上げられたもので、一般の食塩と比べてミネラルが豊富で約5倍のカルシウムを5倍含みます。11月に発売されたばかりです。SOLASIOの海水が汲み上げられるあたり
直島で塩造り?意外な気もしますが、実は、直島諸島の一つ喜兵衛島では、その昔、500年も続く製塩事業が行われたようです。500年といわれてもピンときませんが、一つの事業が500年続くと考えると驚きです。その後、直島でも何度か塩づくりが試みられたことがあり、地中美術館は棚田状の立体式塩田跡の地下に建設されています。
直島釣り公園に整備された製塩プラント
「SOLASIO」 の生みの親の一人でもある奥田さんに、直島釣り公園に整備された製塩プラントをご案内いただきました。
二つの建物があり、一つでは汲み上げた海水を上から下へ落とし循環しながら塩分を上昇させて鹹水(かんすい)が造られています。
上から下に流れ落ちる海水には太陽がさんさんと降り注いでいます。
木の骨組みとガラス張りでできたプラントは、中に入ると冬場でも少し作業をすると汗がしたたりおちる暖かさ。ガラスごしに冬の穏やかな日差しを受けて、木の香りに包まれて気持ち良いです。
隣の建物には、いくつものブルーの容器が整然と並べられています。ブルーの容器に鹹水をいれて、後は太陽の熱だけを利用して結晶化させるのです。
まさに直島沖の海水との直島に降り注ぐ太陽の熱だけで造った天日塩です。これを綿の布袋に入れて水分をとばし、再度太陽の熱にあてて完成です。
管理ができていないと折角できた結晶が溶けてしまうこともあります。
「最初は、なかなか上手くいかなくてねぇ。鹹水の濃度や、鹹水を入れる量など何度も失敗してようやくできた塩なんだよ。」と、まるで我が子を慈しむように語ってくださった奥田さん、初めて塩が完成した日は、ちょうど奥田さんの73歳の誕生日でした。歓びもひとしおです。
来年開催される瀬戸内国際芸術祭の時には、直島釣り公園で味わうことができる「鯛の浜焼き」にSOLASIOを添えて、訪れる皆さんに味わって頂きたいとのこと。SOLASIOを使った新しい商品も開発中ということです。
釣り公園から眺める光景
発売開始以来2ヶ月足らずで、人気の商品となっている「SOLASIO」。太陽の熱だけで造っているので、冬場は生産量が少なくなります。今は、直島宮浦港の海の駅でしか手に入れることができませんが、来年の春以降には楽しみが増えるかも。一袋100g、450円。
奥田さん、今日はありがとうございました。
Posted by 明かり
2009.12.04
ものづくりの喜びを伝える菓子木型の名工 市原さんと直島へ
12月2日、お天気の良い一日。菓子木型の名工、市原吉博さんと直島小学校へお邪魔しました。「菓子木型」? 耳慣れない言葉と思われる人も、和菓子をつくる木型といえばイメージできる方も多いのでは?季節や自然を表現した美しい和菓子には、焼き物 (焼き饅頭等)、打ち物(落雁や和三盆等の干菓子等)、練り物(練り切り求肥等の生菓子)、 蒸し物(上用饅頭等)などの種類があり、その多くが木型で抜いて作られています。
美しい和菓子を生み出すために欠かせない木型づくりは、江戸時代に始まったといわれ熟練の技が必要となります。和菓子づくりが盛んであった頃は、各地域にいらした菓子木型をつくる方も今では全国にわずか数名しかおられず、市原さんはその内のお一人。黙々と木型を堀り続け、気がつけば「現代の名工」に認定され「黄綬褒章」まで授かった人です。
きっと、無口でおいそれとは近づけない方であろうとお会いする前までは緊張していたのですが、とんでもなく大きな誤解でした。
その笑顔と親しみやすさ、お人柄に私はすっかり虜になってしまいました。
香川県では小学生と中学生を対象に、ものづくりの大切さや楽しさを知ってもらおうと、ものづくり名人の方々を講師として学校へ行っていただく「ふれあい出前事業」を行っています。市原さんの授業は、そのお人柄と菓子木型の魅力で人気の高い授業の一つです。
今日の授業は1年生と2年生。どんな授業が展開されるのか楽しみです。
まずは、市原さんから、木型についてのお話。
この後、早速、木型を使っての和菓子づくりを体験してもらいます。
この日は、和三盆(香川が生み出した貴重な砂糖)を使ったお菓子です。
最初、木型を見ただけでは、ピンとこない様子であった子供たちも、和三盆を木型にぎゅっぎゅっと詰め込み、慎重に裏返し、そーと型をはずしてみた瞬間、あふれんばかりの笑顔に満たされます。そこには和三盆で出来た美しい菊や桔梗などの花が咲いているのです。その喜びと驚きの表情は何度みてもこちらまでも嬉しくなります、
木型よりもお菓子に興味をもっていたような子供たちも、実は、木型が作り出す美しいカタチに心が動いていたことを感じ嬉しくなりました。
市原さんに加減を教えてもらいながら、ぎゅっぎゅっと押さえるように詰めます。
そーと、裏返します。
ドキドキしながら木型をとると、
美しい菊の花が咲いています。
嬉しくて、みんなで拍手。
さて、次はどうでしょうか?
はい、みんなで大拍手。
市原さん、素敵な一日をありがとうございました。
Posted by 明かり
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