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2010.09.21
トムナフーリ

豊島のH2エリア 硯・深谷に存在するのが森万里子さんの「トムナフーリ」です。
こちらの作品までたどり着くにはちょっとした登山を体験することになります。
まず入山の際に受付で時間を記入します。その後ちょっとした登山を体験します。手すりの竹に助けてもらいながらの登山。足元をしっかり確かめながら進みます。大人の足で5分程度。親子で行くなら10分ぐらいかかるかも。そしてきつめの石の階段を登った後に「トムナフーリ」が出迎えてくれます。「トムナフーリ」とは古代ケルトにおける霊魂転生の場とされています。淡い光は、超新星爆発(星の死)の際に大量に放出されるというニュートリノのキャッチに反応して光を放つとなっています。明るい場所で見ると光っているかどうか分かりづらいのですがいざそこにたどり着くと光ってるかどうかはどうでもよくなってしまいます(笑)。
小惑星の爆発と島の大地と作品とそして自分。かけ離れていると思っていた数々の存在は宇宙からみたら1つの存在。足元の石や草木、目の前の池と作品がそれぞれアート性が体内に響き渡ってくる感覚を感じられると思います。
足元に気をつけながら下山。下山記録を記入しながら「ハイヒールで来た女性がいたらどうするのですか?」と素朴な疑問をぶつけてみました。すると「長靴を用意しています」とのことです。数には限りがありますのでぜひハイキング仕様での鑑賞をオススメします。
Posted by せいな
2010.08.05
ボルタンスキーの心音を聞く美術館
ボルタンスキーの心音を聞く美術館は、波音の素敵な浜辺にありました。 暑い日差しの中、浜辺まで歩いて歩いて、到着すると、白衣を着た受付嬢さんが、お出迎え。
そうですか、ここは、地中美術館の延長みたいですね。
新潟越後妻有の中学校で聞いたあの心音が響く部屋に圧倒さ、海の見える部屋では、登録された方の
心音が検索できます。
ちょいとバスを下りてから歩きますが、是非、おすすめのスポットです。by三井
Posted by 明かり
2009.11.18
2つのミュージアム
豊島に2010年10月、新しい美術館がオープン。
建築家西沢立衛が参加し、メイン棟にはアーティスト内藤礼の作品が永久展示される。ひとつの作品と、その作品が展示されることを前提とされた建築物。直島の地中美術館も、建築家安藤忠雄の設計した美術館に、ジェームス・タレル、ウォルター・デ・マリア、モネの作品が展示されるという永久展示型の美術館のひとつ。
近代的な美術館の中で、その作品がコンテクストから切り離されて、ただただ陳列されているという状況を嘆いていたポール・ヴァレリーは、「絵画と彫刻は、建築という母親から置き去りにされた子供たち」なのだと批判した。地中美術館、そして、豊島に新しくできる美術館では、作品と建築の蜜月の中で、作品を楽しめる。
内藤礼の作品は、繊細なインスタレーションが多いため、直島で現在公開されている家プロジェクトのひとつ「きんざ」は予約制である。予約制のため、なかなか鑑賞が難しい。豊島の新しい美術館で、彼女の作品がより多くの人に、しかも繊細なまま、理想的な空間で鑑賞されるのだとしたら、とても嬉しい。
そんな新しい美術館もできる豊島、じつは、もうひとつのミュージアムがある。
「豊島・心の資料館」
ミュージアムは、「博物館」という意味なので、資料館もミュージアムのひとつ。心の資料館には、豊島の産業廃棄物問題の住民たちの記録が収められている。
調停申請の申請人の方々の名前
調停の時間の経過を表すように、亡くなった方の名前の横に、黒いリボンがついている。
資料館内部に取り付けられた、産業廃棄物、その実物。
豊島に新しく建設される美術館はとても楽しみ。一方で、豊島の「心の資料館」にもぜひ、足を運んで欲しい。
来年末に完成する新しいピカピカの「豊島アートプロジェクト」と、小さな民家に設置された「心の資料館」はまったく異なる趣旨を持つミュージアム。そして、ふたつのミュージアムは、まったく異なるかたちで、たくさんの人の心を動かすのだろうか。
Posted by kozueh
2009.03.22
唐櫃(からと)地区の"清水"
3月20日、瀬戸内国際シンポジウム会場でスライドで紹介された唐櫃地区にある"清水"
島が持つイメージに"水が無い"ということがある。けれども豊島は
名前のとおり豊かな島で水が豊富にあり稲作も盛んであった。かつ
ては,米を輸出していたほどである。
唐櫃地区にある「清水」。
清水では一年中を通して水が湧き出ている。この水と山の斜面をい
かしてひな壇のような水場が築かれている。冷蔵庫もなく水道もひ
かれていなかった時代、ここは地域の方にとって生活の場であり井
戸端会議の場であり、また大切な信仰の場でもあった。清水に出会
い揺り動かされた鉄の彫刻家、青木野枝さん。鉄から想像するのは
鉄の強さで人を圧倒するような作品かと思うと全く違う。鉄である
ことを忘れてしまうような空気や光や風を感じる作品だ。
〜作品の置かれる場所とのかかわりを大切に考え、今までの「彫刻」
にはない新しい彫刻のかたちを作りあげた。2006年新潟県の「
越後妻有アートトリエンナーレ大地の芸術祭」をきっかけに、地元
の田植えに毎年参加したり、子どもを対象にした「鉄のワークショ
ップ」を積極的に開催するなど、作品発表だけでなく、制作に関連
左から三番目が青木野江さん
青木さんを揺り動かした場所、清水。そして次に青木さんを大きく
揺り動かしたのは昭和4年生まれの地域に住むおじいちゃんだ。
「おじいちゃんの話を聞けば聞くほど、最初に描いたものが恥ずか
しくなる。今は、とにかくおじいちゃんの話を聞いて録音して、そ
こからだ。」と青木さんは話した。
地域の方が大切にしてきた場所に一体どんな現代アートが置かれる
のか?とんでもないものが置かれることで、これまで地域が紡いで
きたことが壊されてしまうのではないか?恐らく地域の方が一番心
配していることだと思う。
青木さんが一番悩んでいることでもある。「生活の場であり信仰の
場であった清水。ここを掘り起こしたいけれど、変えることがいい
のか変えないことがいいのか?。これまで続いてきた時間を切らな
いようにしたい。生まれた尊敬の気持をどう表現していけばいいの
か?」と話された。
地域の方にとって心の拠り所でもあろう「清水」。青木さんが関わ
ることで地域の方にとってますます大切な場になることを願う。
Posted by 明かり
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